ハラスメント問題
色々なハラスメントを知ろう
Question
「セクハラ」、「パワハラ」以外にも、色々な「〇〇ハラ」という言葉を聞きますが、特にどんなハラスメントに注意すべきでしょうか。
Answer
近年は様々な「〇〇ハラ」という言葉が登場しています。
- SOGIハラ=好きになる人の性別(性的指向Sexual Orientation)や自分の性別認識(性自認Gender Identity)に関して行われる嫌がらせ(「ゲイは気持ち悪い」、「あの人は同性愛者だから近寄らないようにしよう」等)
- パーソナルハラスメント(パーハラ)=性格、容姿、癖など個人の特性に対する嫌がらせ(「ブサイク」、「デブ」、「ハゲ」、「ブス」等の容姿いじり)
- モラルハラスメント(モラハラ)=言葉や態度などによって相手の人格や尊厳を傷つけたり、精神的な暴力や嫌がらせ
- カスタマーハラスメント(カスハラ)=顧客等からのクレームや言動のうち、そのクレームや要求内容が妥当ではないものや、要求を実現するための手段や方法が社会的に不相当で、精神的・身体的苦痛を与えるもの
- アルコールハラスメント(アルハラ)=飲み会など飲酒を伴う場面で行われる、飲酒に関連した嫌がらせや迷惑行為(飲酒の強要、イッキ飲ませ、意図的な酔いつぶし、飲めない人への配慮を欠くこと
など様々あります。
法令で定義されているものもあれば、法令の定義はないものもありますが、法令の定義の有無にかかわらず、全てのハラスメントは、相手の人格や尊厳を傷つけ、民法上の不法行為(故意・過失によって他人の権利や法律上の利益を侵害する行為)に該当する可能性があります。
種類が多くなり過ぎて、どう振舞えばいいのかがわからないと感じるかもしれませんが、人として自分がされて嫌なことは相手にもしない、相手の立場や意見、気持ちを尊重するといった、人としてあるべき姿勢を忘れなければ、ハラスメントは起きないでしょう。