ハラスメント問題
セクハラの代償
Question
もしもセクハラをしてしまったら、どんな責任を負うのでしょうか。
Answer
セクハラ加害者が負う責任には、1.民事的な責任、2.刑事的な責任、3.社会的な責任があります。
- 民事的な責任としては、被害者に対する損害賠償責任として、被害者の苦痛に対する慰謝料、そのセクハラにより心身に不調が生じ仕事ができなくなった等の被害が発生している場合には、その内容に応じた損害賠償(治療費、休業損害)などがあり得ます。その他、アーティスト・タレントの場合、セクハラという違法行為を行なったことが各種出演契約の契約違反に当たり、契約解除となる場合があり、その損害賠償責任が発生することもあります。
- 刑事的な責任としては、行なったセクハラ行為の内容次第で、暴行罪、公然わいせつ罪、迷惑防止条例違反、不同意わいせつ罪、不同意性交等罪などに該当する可能性があります。
- これらの法的な責任が生じない場合でも、特に社会的地位がある著名人のセクハラについては、社会的な責任が生じ、報道やSNS等により社会的に非難の的となり、その後の芸能活動に深刻な影響が生じます。さらに加害者・被害者の双方とも精神的に追い込まれてしまう、家族も辛い状況になるなど、様々な悪影響が生じます。