アーティスト・タレントの
ためのセーフティガイド

もしもパワハラをしてしまったら、どんな責任を負うでしょうか。

パワハラ加害者が負う責任には、1.民事的な責任、2.刑事的な責任、3.社会的な責任があります。

1. 民事としては、被害者に対する損害賠償責任として、被害者の苦痛に対する慰謝料、そのパワハラにより心身に不調が生じ仕事ができなくなった等の被害が発生している場合にはその内容に応じた損害賠償（治療費、休業損害）などがあり得ます。その他、アーティスト・タレントの場合、パワハラという違法行為を行ったことが各種出演契約の契約違反に当たり、契約解除となる場合があり、その損害賠償責任が発生することもあります。
2. 刑事としては、パワハラ行為の内容次第で、侮辱罪、名誉毀損罪、暴行罪、傷害罪などに該当する可能性があります。
3. これらの法的な責任とは別に、特に社会的地位があり著名な方のパワハラについては社会的な責任が生じ、報道やSNS等により社会的に非難の的となり、その後の芸能活動に深刻な影響が生じることもあると同時に、加害者・被害者の双方とも精神的に追い込まれてしまう、家族も辛い状況になるなど、様々な悪影響が生じます。