アーティスト・タレントの
ためのセーフティガイド

親しい先輩や、所属タレントがカルトや占い師にはまってしまって困っています。関わらないようにさせるためにいい方法はないでしょうか。

日本では憲法で信教の自由が保障されていますので、それがどんなに荒唐無稽なものであっても信じることは自由です。また、厳しい競争社会にいて、そのような存在が心の支えになっている方もいらっしゃるでしょう。
その意味では、ある程度、個人の判断に任せるべきという場面も多いでしょう。

しかし、それが自身を破滅に導いたり、第三者を害する場合には話が変わってきます。
例えば、自分の生活が困窮するほどお布施をしたり、第三者にも宗教などに関係する物品を購入させようと迫るような場合です。
自分にもそのような誘いが来た場合に、最も大事なことは、相手がどんな人であっても「私には必要ありません」と、はっきり断ることです。とはいえ、芸能界では人間関係が重視されますので、先輩後輩の関係やお世話になった方など、はっきり言いにくい場合も多いと思いますが、そのような場合は、プロダクションや周りの人間を巻き込んで、「必要ありません」という意思をはっきりと伝えましょう。
第三者に危害を加えるような場合も同様の対応が必要になります。