アーティスト・タレントの
ためのセーフティガイド

「働き方改革」によって、マネージャーの仕事には、どのような影響がありますか。

働き方改革の一つには「労働時間法制の見直し」があります。そのため、「労働者」であるマネージャーは、働き方改革で定められた労働時間の範囲内で業務を行う必要があります。
例えば、これまで法律上は残業時間の上限は定められていませんでしたが、働き方改革により、残業時間の上限は、原則として月45時間・年360時間と定められました。
また、1年当たり5日間の年次有給休暇の取得が義務付けられています。
その他にも、1日の勤務終了後、翌日の出社までの間に、一定時間以上の休息時間（インターバル）を確保する「勤務間インターバル制度」についても企業の努力義務とされています。

これらに対応するため、マネージャーについては、複数担当などによる分業やフレックスタイム制度の導入など、より柔軟な働き方が必要となることも考えられます。そのため、アーティスト・タレントの皆さんも、マネージャーの働き方には十分な配慮が求められます。例えば、深夜・早朝など業務時間外における連絡は、特に緊急性のあるものを除いて、無理強いしないことなどが大切です。場合によっては「パワハラ」などと批判されることもあります。