プライベートに関する問題

マスコミに反論したい時こそ冷静に

Question

見られたくないプライベート写真が勝手に公開されたり、プライベートについてあることないことを書かれたりして、マスコミを訴えたいと考えることがあります。どのように考えればいいでしょうか。

Answer

公の場(道路上など含めて)で写真を撮ることは、肖像権やプライバシー権の保護範囲の外とみられる場合が多くなりますので、そういう場所では、写真を撮られることがあり得ることと考えなければなりません(例えば、自宅の建物の中を盗み撮りしたりするような場合は別です)。
また、仕事と関係ないプライベートな情報について、私たちとしては、アーティスト・タレントのプライバシーを十分に保護してほしいというお願いしているところですが、現状では、一定程度には我慢しなければならない実状があります。

これに対して、明らかに程度を超えているような場合には、法的手段を取ることも可能ですが、実際に法的な手段をとることを考えると、こちら側の主張が成り立つのかどうか、成り立つとしても、いろいろな関係者の方に無用な心配をかけてしまったりしないかどうか、また、裁判結果が納得いくものとならない場合がある可能性など、考えるべきことが多くなりますので、慎重にならないといけない面があります。自らSNS等で反論をしたり、法的な手続きで対抗することも、もちろん可能ですが、突発的な行動はいい結果を生みません。一度プロダクションと相談して、心を落ち着かせてから必要な行動をとるように気を付けましょう。